ふろりさんちは、バラの夏剪定どうしてる?
品種によりますね
……。また「品種による」って言われた……。
ん~。サマルカンドの一例でもよかったら説明します!
ということで、今回はバラの夏剪定について説明していきたいと思います。
今回ご紹介する夏剪定の仕方はあくまでも一例です。個々のバラの成長具合や品種、仕立て方、お住いの地域などによって剪定方法が変わってきますので、ご注意ください。
私が夏剪定する目的
台風対策
枝が折れたり、鉢が倒れたりするのを防ぐため。
夏剪定をする前に台風が来そうな場合、私の方法ですが、
長い枝だけ切ってしまいます。
以下、木立として育てている「キルケ」の例。
9月4日に夏剪定を行ったが、台風が心配だったため、あらかじめ8月26日に長い枝だけ切っておいた。
剪定前
剪定後
株の高さを抑える
目より高い位置に薬剤散布したくないという理由と、
背より高い位置で花が咲いても鑑賞しにくく、香りも嗅ぎづらいという理由から。
とは言っても、夏剪定をしてもめっちゃ高い位置で秋に咲くバラもあります(我が家だとルージュピエールドゥロンサールとか)。
花付きをコントロールする
あまり細い枝には花がつきにくいので、太い枝を剪定して花が咲くようにする。剪定する枝の太さは品種、成長具合によって違う。
夏剪定の際も剪定バサミじゃないと切れないような枝を残すようにしています。収穫バサミや芽切バサミで切れるような、柔らかかったり、細いような枝は、私は切ってしまいます。
樹形を整える
特に木立として育てているバラは樹勢の強い枝を切って、枝の成長速度をそろえる。
「花付きをコントロールする」と「樹形を整える」は冬剪定と同じ理由ですね。
開花の時期をそろえる
遅咲きのバラは早めに、早咲きのバラは遅めに夏剪定をすることで、秋の開花時期を合わせる。
栽培者の腕の見せ所ではありますが、近年は夏暑すぎて夏剪定がしづらくなっていると感じます。
夏剪定の時期
ナエマ、ノヴァーリス、ルージュピエールドゥロンサールなど
アイスバーグ、ボレロ、パスカリなど
あくまでも我が家の場合です
カーディナルドゥリシュリューなどは春にしか咲かないので秋剪定はしません。
サマルカンドの夏剪定までの概要
品種名 | サマルカンド |
---|---|
ブランド | ロサオリエンティス プログレッシオ |
系統 | フロリバンダ F |
2023年に新苗で購入
2024年2月18日に冬剪定
2024年春の開花(5月18日~5月30日)
2024年6月10日に鉢植えから地植えにしました。
夏バラの様子
夏バラは7月17日~8月3日の間、咲いていました。
今日が見頃かな?明日かな?
なんて迷っているうちに、結局、終盤の夏バラの写真しか撮れませんでした。
迷ったらとりあえず写真を撮っておこう……(反省)
夏剪定の様子
夏剪定は9月8日に行いました。
夏剪定前
夏剪定後
7月17日~8月3日まで咲いた後、どうやらもう一度、夏の間に咲いてしまったようです。バラのことを考えれば高温期に花を咲かせないようにした方がいいのでしょうが、咲かせてしましました。
近年は夏剪定の時期でも残暑厳しく、高温の中で夏剪定してしまってもいいものか大変悩むのですが、あまり遅くなっても日照量が足りなくなる心配もあるため、9月8日に夏剪定をすることにしました。あと、曇りで撮影にちょうどいいということもあり、つぼみがつき、開花もしていましたが切ることにしました。
以下、夏剪定している様子を拡大した写真です。
剪定前(その1)
剪定後(その2)
剪定前(その2)
剪定後(その2)
剪定後(その2)をさらに拡大
長い枝を切ったうえで、左右の枝に2、3芽残して切りました。
剪定前(その3)
剪定後(その3)
その3に関しましては、私の好みで深めに?切りました。
芽かきと切り戻し
2024年9月23日に、芽かきと切り戻しをしました。
一か所から芽が出過ぎている場合には芽かきをしました。
芽かき前
芽かき後
芽の伸びが悪い枝はいい芽がある所まで切り戻しをしました。
切り戻し前
切り戻し後
開花した秋バラの様子
9月8日に夏剪定を行い、10月17日から開花が始まりました。秋バラの開花時期は速すぎず、遅すぎずでよかったと思います。
横にふんわり広がって花付きよく咲きました!
(隣に植えてあるキルケが一輪写り込んでいる……。)
さいごに
近年は夏剪定の時期にまだまだ暑い時が多く、いつ夏剪定をしようか悩みます。特に昨年(2023年)と今年(2024年)は高温で夏剪定の時期の見極めが難しかったです。
サマルカンドは、私の感覚ではありますが、例年の夏だったら、9月4日に剪定するかな?という品種だと思います。今年は9月8日に夏剪定をしましたが、秋にしっかり咲いてくれたのでよかったです。
同じ9月8日に夏剪定したシラノドベルジュラックもいい時期(10月16日~11月8日)に咲いてくれました(参考まで)。
2023年、2024年は例年より全体的に夏剪定を遅らせた方がよかったです。
秋バラは昔はもっと早くから咲いていた感じがしますが(スポーツの日を含む3連休ぐらいから?)、今年はハロウィンシーズンに庭全体が見頃になって、文化の日の3連休ぐらいまで咲いていてくれれば一番いいかな?という開花状況でした。
また、品種によっては暑すぎて成長が鈍化したのかなかなか芽吹かず、やっと11月に入ってからキレイに咲いた品種もありました。
11月中に雪囲いを終わらせたい私からするとなかなか雪囲いが出来ず、困ってしまいました(雪囲い前の剪定を本格的に始めたのは11月下旬~)。
絶対に秋バラの咲く時期を合わせてやる~!
というような意気込みで夏剪定をするのではなく、
秋に咲いてくれればそれでいいや。
というくらいの寛大な気持ちで夏剪定を行うといいのかなと個人的には思います。
あと、あらかじめ暑さに強い品種を選んでおくというのも一つかなと思います。高温時に見ごたえのある花を咲かせられるような暑さに強い品種を選んでおくことで、仮に暑さが残る時期に咲いてしまってもキレイな花を鑑賞できると思います。
夏剪定、一緒に頑張りましょう!
今回はこれで終わります。ではまたまた~。