ベーサルシュートが出てきたんだけど、どうしたらいいの?
エエ感じのところをイイ感じに折ればいいんじゃないんですか?
それじゃわからないわよ!
という方のために、今回はベーサルシュートの処理について説明していきたいと思います。
今回ご紹介するベーサルシュートの処理の仕方はあくまでも一例です。個々のバラの成長具合や仕立てたい樹形によってピンチの位置がかわってきますのでご注意ください。
そもそもベーサルシュートとは
用語解説
ベーサルシュート…根元から勢いよく伸びてくる枝です。
ベーサルシュートを処理する目的…ベーサルシュートがほうき状に花を咲かせてしまうと株が弱ってしまうため、先端が柔らかいうちに適切な位置で先端を折り取ります。さらに、枝葉の数を増やし、樹形を整えることにもつながります。
ベーサルシュートの処理ではなく、ベーサルシュートのピンチ、ベーサルシュートをピンチする、などともいいます。
枝の柔らかい時期に折ることが大事なので、私は「折る」とか「折り取る」というイメージです。
ベーサルシュートはいつ出てくるのか
私の感覚では一番花が咲く前後に伸びてくることが多いイメージです。そのほかの時期(春~秋)でも、根本から勢いよく出てくる枝を見つけたらその都度処理します。
ただし、ベーサルシュートがあまり発生しない品種もあり、ベーサルシュートが出にくいバラの代表例としてアイスバーグが挙げられます。
ベーサルシュートの処理が必要な系統
基本的に、ハイブリッド・ティーやフロリバンダはベーサルシュートの処理が必要です。
私は木立として育てたいシュラブもベーサルシュートの処理をします。
シュラブなどをつるバラとして育てたい場合はベーサルシュートの処理は基本不要です。
使用する株
品種名 | リラ |
---|---|
ブランド | ロサオリエンティス プログレッシオ |
系統 | フロリバンダ F |
2022年春に新苗で購入し、10号鉢で育てている2年目の株です。
ベーサルシュートの処理
2023年5月19日の様子
株全体
ベーサルシュートが出てきた
この時点ではまだ折ったり切ったりしないです。
ベーサルシュートの処理(1本目)
株全体
ベーサルシュートのピンチ
↑写真右側のベーサルシュートを…
Before
After
↑これぐらいに折り取りました。
ワラビを採る時みたいにね!
ワラビなんて採ったことないわよ!
じゃ、アスパラでもいいです。買ってきたアスパラの柔らかいところってポキっと折れるでしょ。あんな感じです。
↑残した方のベーサルシュート 約19cm
↑取った方のベーサルシュート 約10cm
ベーサルシュートの処理(2本目)
株全体
ベーサルシュートのピンチ
↑ベーサルシュート 約30cm
Before
↑下から約25cmのところで切ります。
わかりやすいようにハサミを使っていますが、手で折り取って大丈夫です。
After
↑残した方のベーサルシュート 約25cm
↑取った方のベーサルシュート 約8cm
さいごに
ベーサルシュートになりそうだな、ベーサルシュートが出てきたな、と思ってからピンチするまで約一週間くらいでした。期間が短いのでこまめにバラを観察してベーサルシュートを処理してください。
ベーサルシュートは今後主力になって花を咲かせてくれる重要な枝なので、出てきてくれると大変嬉しいですね。
「ひこばえ」のようにいらない枝ではありませんので、大切に育ててあげてください。
昔、ひこばえだと思って、もいでしまったことがあるよ…
あまりにも混んで蒸れそうだったり、枝同士がこすれ合ったりするときは、ベーサルシュートが小さいうちに根元からもぎ取ります。
今回の記事はあくまでも一例であり、どの品種でも下から20~25cmくらいのところでピンチすればいいというわけではありません。
個々のバラごとに判断していただきますようお願い申し上げます。
長さより樹形重視がいいと思います!
私も今でこそピンチするが光って見えますが、初めの頃はピンチする位置がわからなくて苦労しました。
何回もベーサルシュートの処理をしていれば、だんだん折り取る位置がわかってくると思いますので、あきらめないでピンチしてみてください。
応援しています!
私もベーサルシュートを折れるうちに折ってみるわ!
この記事が少しでもみなさんの参考になれば幸いです。
今回はこれで終わります。ではまたまた~。